2010年07月16日

生まれてきた意味

ロビンは脳の病気でした。

最期の時は持病のてんかん発作が引き金になり、力尽きてしまいました。。


朝、冷たくなってしまったロビンを正気で受け止めることはできませんでした。

でも気持ちを何とか落ち着け、私が取った行動は・・

大学病院の先生に電話をかけ、ロビンを運びました。

「最後の通院だね・・ロビン。。。」




生前、先生のお話の中で「もしもロビンがダメだった時、見せてほしい」

という言葉があり、私はずっと葛藤していました。





ロビンの中で何が起きていたのか・・

どうしてロビンは助からなかったのか・・

そのことを調べるために、そして一番私が考えたこと。。

ロビンと私ができること・・同じような病気で苦しんでいる子と家族を救ってもらうため、少しでも役に立てたら・・・



そう決心して、涙でぐちゃぐちゃな顔で病院に向かいました。



先生は応接室のようなところを用意してくれて、そこでロビンと最後のお別れをしました。


たくさんのありがとうと、たくさんのごめんね。。手触り、肌触りを忘れないようにしっかり手と頬と唇で確かめ、お別れしました。





みんなの役に立てた後は、ロジャーにお迎えに来てもらって旅立つんだよ。。

ロビンがこの世に生まれ、私の元にやってきた意味はこういうことだったんだね。

ありがとうロビン。大好きだよ。

おかぁさんはちゃんと前を向いて歩くから、安心して虹の橋を渡るんだよ。




今度は小さな箱におさまって、1週間後に会えるね。




皆様へ

たくさんのメールやコメント、ありがとうございます。

ちゃんとお返事できなくてごめんなさい。。

気持ちが少し落ち着いたら、お返事いたします。。。


ニックネーム ケーコ at 10:04| Comment(7) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月15日

ありがとう


7月15日未明、

ロビンが旅立ちました・・・


たくさんたくさん頑張ってくれました。


ロビン、7歳と6カ月でした。


やっとロジャーに会えるね。



たくさんの応援、ありがとうございました。
ニックネーム ケーコ at 09:22| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月24日

生きる力

たくさんご心配おかけしております。

ロビン、すこーしずつですが回復の兆しが見えています。

一昨日はミルクを自ら飲む力を見せてくれ、今日はご飯を食べてくれましたぴかぴか(新しい)
1週間も食べていなかったのだからガリガリになって、力も全くない状態なので、少しだけ食べたら疲れて寝てしまいましたが、それでも涙が出るほど嬉しかったグッド(上向き矢印)
本当に少しずつしか食べることができませんが、元気が出てきた証拠ですよね。

まだまだ歩くことは困難ですが、生きようとしているロビンです。
あきらめかけた自分がまったく恥ずかしいし、ロビンに申し訳ないです…

ようやく暖かくなった北海道・・これからたくさん楽しい事が待っているよ!頑張ろう!!

応援してくれる皆さんのおかげで、私も頑張ることができそうです。
本当にありがとうございます。
ロビンが普通に生活できる日を目標に、また見守っていてください。。
ニックネーム ケーコ at 20:26| Comment(16) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月19日

お知らせ

大変ご無沙汰しています。
このブログをアップする日がこんなに早くくるとは予想していませんでした。
ロビンの現在をお伝えします。。。

かなり長文のため、お時間のない方は後日改めた方が良いと思われます。

++++++++++++++++++++

2月の初め、ロビンがまた右に回り始めた。
以前患った内耳炎が再発したんだろう・・と暗い気持ちになり、
ロジャーがお世話になった北大の先生に電話をしてみた。
診ていただけるとのことで、さっそく予約をし受診した。

前回は抗生物質が効いて、薬を投与してから1週間もかからずに良くなったので、今回も抗生物質を使って様子を見ようということになった。
それにプラスして、てんかん発作の頻度が多すぎるとのことで、薬も見直してくれた。

1か月、2か月と薬を増やしたり変えたりして様子を見てみたが、・・抗生物質がまったく効いてくれず、症状は変わらないばかりか、右旋回が一段とひどくなっていった。
発作の方は、少し落ち着いてくれたのだが・・・

4月8日の受診で、私も先生も「これはきっと他に原因があるのだろう」と予想し、急遽MRIを撮ることになった。
午後からの検査で、病院から呼ばれた時はもう夜になっていた。

「原因がわかりました」という先生の言葉に身を乗り出した。
『くも膜下のう胞』という病気らしかった。
脳の髄液がある部分に袋状にたまってしまう病気らしく、大きくなると普通は手術で取り去るか液を抜くことで回復するらしい。
だがロビンは不幸なことに、手術できない場所に悪魔が巣食ってしまった。
眼球の裏側・・手術をするには脳を傷つけることになる。。
やれることといえば内科的療法で、圧迫されている脳を、点滴によって脳圧を下げて楽にしてあげること。でも単なる時間稼ぎにすぎない・・・
たまったものが大きくなれば命に関わるという・・・
あとは抗生物質を服用して経過を見守る・・
これが結論だった。
ただ、手術という考えも先生の頭の中にはあるようで、水頭シャンテというチューブを使って、髄液を体内に流す方法。結局は脳を傷つけることになるようだが、いろいろ調べてみてくれるということで病院を後にした。

絶望的な気持ちだったが、唯一の救いは、今までご飯をあまり食べてくれなかったロビンが、この病気になってから食欲が出てくれたことだった。


数週間が過ぎ、何度目かの点滴が終わったころ先生に連絡をした。
「あまり状態に変化がありません。このまま点滴を続けるのもどうでしょうか・・」と。
そして薬だけもらいに病院に行くと先生が言った。
「あれから画像をもう一度良く見てみると、液がたまっているのは一か所にではなく、組織にも浸透していて、つまり脳が浮腫状態になっているようです・・」
と。。つまり、危険を冒して手術をしても意味がない・・ということだった。

何も手立てがなくなってしまった・・・
また薬を変えてみましょう、そして何か方法はないかまた考えてみます、と先生もかなり困っている様子だった。

とにかく、奇跡を祈るしかない・・そう願ってまた相変わらずな日々が続いた。


ぐるぐる右旋回は全然良くならず、左半分がもう見えていない状態。
たぶん私のことももう認識していないだろう・・
それでも生きていて欲しかった。

排尿や排便のコントロールも難しくなっているようで、一日に何度もシッコとウンチをする。
家のいたるところ、ケージの中。。仕事から帰って来るとウンチとシッコにまみれたロビンと床をまず洗う。
夜中、床がウンチまみれ・・ニオイで起きて、夜中に床掃除・・ロビンの足も洗う。
朝までぐるぐるぐるぐる回り続ける・・
ちょっとノイローゼ気味な自分がいたりする・・・・・・
でも生きていて欲しい・・ロビンは私の心の支えだ。
ロジャーを亡くし、旦那と別れ、ずっとそばにいてくれたロビン。



そして昨日、仕事から帰ってきてケージを開けてロビンを出してあげた。
あれ?様子がおかしい・・

立てなくなっている・・・

あせった私は、お水とご飯を顔のところに持って行った。

反応がない・・・

ロビンの命の火が、弱くなっていた。。


今日、力は弱いけど立っている。でも歩けない・・
もう何にも反応しない・・・


ロビン・・1歳からてんかんと闘って、薬漬けの日々で、それでもみんなの気持ちを癒してくれたね。
ロジャーがいなくなって、とうちゃんもいなくなって、さみしい毎日だったね。。
それでもかあちゃんと一緒に頑張ってくれたね。

たくさん頑張ったから、もう頑張らなくてもいいよ。。







ニックネーム ケーコ at 19:03| Comment(16) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月09日

最期の画像

↓の日記の中で、ロジャーが旅立ってから2年半と書きましたが、1年半の間違いでした。

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ロジャーとのお別れが近付いていると感じた時から、少しでも多くロジャーの姿を写真に残そうと、撮影を続けていました。

見るのも辛い画像でしたが皆さまにも見て欲しくて、ようやくアップしました。

旅立ってからの写真は、撮るのさえためらいましたが、残しておいて良かった・・と今となっては思います。
泣いていた私に「写真撮っておきな」と言ってくれた、あてれんさんに感謝です。

そして今更ですが、たくさんのお花とお供え、本当にありがとうございました。



1週間前、まだ少し元気があった頃

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8月26日 食欲がなくなってきてかなり痩せてしまいました

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8月29日 少し元気だった朝、この後急変する・・

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9月1日
まるで眠っているようでした。。やっと苦しみから解放されたね。。


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たくさんのお花に囲まれて、虹の橋を渡っていきました…
ありがとう、ロジャー


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ニックネーム ケーコ at 12:26| Comment(25) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月18日

ロジャーお別れの日

ロジャーが旅立ってから2年半が過ぎました。
お水をあげ、お線香を焚き、ロジャーに欠かさず話しかける毎日を過ごしています。

気持ちがようやく落ち着いてきたかな?と思っても、ふとした瞬間に涙は出ます。
季節が変わるごとに思い出のページがめくられ、新たな涙が頬をつたいます。

ロジャーのおかげで知り合えた皆さんに伝えなければならない、そして私自信も記録しておかなければ・・と、あの日の事を何度も書こうと思いましたが、あまりにもつらく悲しい瞬間でしたので、書き終えるのに今日までかかってしまいました。

2年も経ってしまいましたが最後のロジャーの様子を、お知らせします。


みなさん、たくさんのコメントありがとうございました。

なのにお返事できなくてすみませんでした。

よへいさん、1周忌のコメントありがとう、忘れないでいてくれて感激しました。




2007年8月30日

前日病院で心嚢水を抜いてもらったロジャーはあまり調子が良くなる様子もなく苦しそうでした。

ご飯もほとんど食べてくれません。


8月31日

朝、旦那を見送るのが不安だった。

ロジャーが階段を上る元気もなくなっていたから・・・

苦しそうに呼吸をしている。霧吹きで水をあげるとようやく飲んでいる。

もちろんご飯はもう食べようとはしない。

水だけでも飲んで! 必死にロジャーの口に水を吹きかけた。


旦那はこの日、接待で少し遅くなると言って出かけた。

なるべく早く帰ってくるから。 そう言って。。

ロビンは実家で預かってもらい、私の時間はすべてロジャーのためだけに使った。


お昼近くにおしっこをさせようとするとロジャーは自力で階段を下りた。

だがもう階段を上がることはできなかった。


1階のホールに布団を敷いて、ロジャーと過ごすことにした。

その時感じた・・・


「ロジャーの命の火が消えようとしている・・・」


涙が止まらなくなった。

震える手で旦那にメールを送った。

「どうしよう…ロジャーもう頑張れないかも…」

旦那の答えは「そっか・・昨日の夜中も何度も思ったんだよ。」

昨夜からあぶなかったのか・・・


何時間も横たわる(寝ている)ロジャーを見ながら、とめどなく涙が流れた。

抱きしめることさえ苦しいのかと、そっとなでることしかできなかった。

このぬくもりは、いつまでここにあるんだろう。

ロジャーはいつまで私たちの子でいてくれるんだろう・・・

今まで生きていてこんなに切なく苦しく悲しいのは、初めてだった。


「お願い!ロジャーを連れていかないで!!!!!」



でも・・・・・・たくさん頑張ったね・・・

「ロジャー・・・もう、頑張らなくていいよ・・・」


やっと言うことができた。

涙も自然に止まった。

「だけど、とうちゃんが帰ってくるまで、あと少しだけ・・・・・・

とうちゃん、ロジャーに会うためになるべく早く帰るって言ってたから・・・

ごめんね、ロジャー、もう少しだけ・・・」



夕方、寝ていたロジャーが起きて外に出たがった。

おしっこかな。うんちは食べてないから出ないよね。

ふらふらしながらようやく歩いているロジャーを連れて外に出た。

実家の方に歩いて行く。

外にじぃちゃんがいた。確認すると実家の中に入りたがった。

家の中に義母がいた。

家をひとまわりして外に出た。まるで最後の挨拶をしにきたかのようだった・・・

外で庭いじりをしていたじぃちゃんのそばに行った。

そして最後の力をふりしぼって?ほとんど水状態のうんちをした。

疲れたのかそのまま横になって動かなくなってしまった・・・

私もその横で涙が止まらなかった。

しばらくしてじぃちゃんと一緒にようやく家に連れ戻った。

おそらくこの時ロジャーは、お世話になった義父と義母に最後のお別れを言いにいったのだろう。


それから旦那が帰宅するまで1階のホールでロジャーを見守った。

夜10時過ぎ、旦那が帰宅した。

旦那がロジャーを抱っこしてようやく2階に上げた。

ロビンも実家から連れてきてやっと一家がそろった。

私は日中の疲れで少し寝ることにした。「なんかあったら起こしてね」と旦那に言い残して。


AM2時、旦那の声で目を覚ましリビングに行くと、ロジャーが起きてウロウロしはじめたようだった。

おしっこかな、と外に連れて行った。

しばらくして戻ってきた、また水便をしたようだ・・そんなの家の中でしていいのに・・

こんな状態なのに、どこまでお利口さんなのよっ!・・・切なかった・・・


やっとの思いで階段の上までのぼらせてあげ、旦那は手を洗いに行った。


その時・・・


ロジャーの後ろにいた私はロジャーの変な動きに慌てた!


崩れ落ちるようにロジャーが倒れた。

「とうちゃん!!!!」悲鳴に近い声で旦那を呼んだ。


そして横向きになったロジャーの体が1,2回ビクッと動いた。

「もういいよ!もういいから・・ロジャー!」旦那が泣き叫んだ。


そのままスゥっと静かにロジャーの呼吸が止まった・・・


私はあまりのショックに涙が出なかった。


2人でどれぐらいその場にたたずんだだろう・・・


そのうち気がつくと旦那がソファーの上で寝始めた。

私はそのまま朝までロジャーの体を撫でていた。

涙が出ないことが不思議だった。心が「無」になっていた。

何も考えられずに動けずに固まってしまった。

気付いたら朝になっていて・・・あたたかかったロジャーの体が冷たくなってしまった・・・

初めて涙がこぼれた・・・


ロジャー、ありがとう。

私たちの可愛い可愛いロジャー、たくさん色んなことを教えてくれたね。

家の子になってくれてありがとう。

ロジャーは幸せだった?かぁちゃんはロジャーにたくさんの思い出や幸せをもらったよ。

あっという間にお別れがきちゃったけど、ロジャーのことはいつまでも忘れないよ。

いつかまた会える日まで、バイバイ!ロジャー!






ニックネーム ケーコ at 10:53| Comment(14) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月31日

ありがとう

2007年8月31日 AM2:30

ロジャーはお星様になりました。

8歳と3ヶ月でした。


たくさん応援いただきありがとうございました。



今は悲しすぎて何もお伝えすることができません。

コメントもお返事ができないと思いますが

どうかお許しください。



今までロジャーと仲良くしてくださって

本当にありがとうございました。
ニックネーム ケーコ at 15:54| Comment(20) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月29日

急変

月曜日に注射を打ってから、熱も下がりかなり調子良かったロジャー。

食欲も徐々にUPして、今朝はすごい勢いでご飯を食べてくれてみんな笑顔のわが家だった。

お昼、ロジャビンおしっこタイムで外に出す。
ロジャーが大好きなお向かいのおばさんに遭遇、ロジャー喜んでご挨拶犬(笑)るんるん
久しぶりにちょっとだけ跳ねるロジャーを見ることができて、心の底から嬉しかった。

「ロジャくん、元気になったね〜るんるん ほら、トマトあげるからお家に帰って食べなさい」

とおみやげもらって帰宅。

トマトを切ってあげると、美味しそうに食べる姿に涙が出そうになった。

そしてひと休みした後、階下に下りていったロジャー。

・・そのまま上がって来なくなった・・・

あれ?「ロジャーおいで〜」と呼んでみる。

来ない・・・

様子を見に行くと、血の気を失い呼吸の荒いロジャーが立っていた・・・


「どうしたの!!」

慌てて下りて行くと、ハァハァ ウロウロとただ歩き回るだけのロジャー・・
目もうつろだ・・・
少し前まであんなに元気だったのに!はしゃぎ過ぎたから?それが原因なの??

一旦寝かせると、呼吸も落ち着いてきたのでそのまま1階に寝かせておいた。

3時間ほどそのまま付き添っているとロジャーが目を覚ました。

そしてまた苦しそうに歩き始める。

外に出たがったので連れて行くと、そのまま道路に座り込み横になってしまった。

完全に血の気を失っていて、目の焦点も合っていない。


大変だ!とほとんど泣きながら義父を呼んで、ロジャーを車に乗せて病院に走った。


すぐに先生が車まで診に来てくれ、スタッフ二人がかりでロジャーをレントゲン室に運ぶ。

エコーを取ると心嚢水が溜まってきているようで、心臓の動きが悪くなっているようだった。

すぐさま針をさして水抜き。


前回大学病院で水を抜いてからちょうど1週間だった。
たぶんまた1週間・・いや腫瘍もどんどん大きくなってくるだろうし、もっと早いペースで水が溜まったりするかもしれないとのこと。

帰宅して、少しは良くなるかな?と思ったけど、あまり呼吸は楽になったように見えない・・・。
変わってあげたい。その苦しみを全部かぁちゃんにちょうだい!



ニックネーム ケーコ at 21:24| Comment(11) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月27日

発熱

土曜日の夜から食欲がなくなり、少しずつ元気がなくなってきたロジャー。

腹水を抜いてちょっと調子が良くなったので、また心嚢水や腹水が溜まってきたのだろうか・・と不安になった。
抜いてからまだ3日しか経っていないからだ。

日曜日はほとんど食べることが出来ず、寝ることすら苦痛なのか寝たり起きたりを繰り返す・・・
頭、体をさすってやりながら夜明けまで付き添っていた。

月曜日、朝一で病院に向かう。
水抜きの予約は水曜日だったが、それまで待っていられなかった。

月曜日の朝は予想通りの混みようだった。
なんと15人待ちだ。

車の中で待っているのもストレスだろう、なんとか早めに診てもらえるように打診し、日陰日陰へと車を移動させながら待っていた。

ようやく呼ばれたのは2時間後だった・・・
それも後で先生に言われたのだが「ルール違反」で順番を飛ばして診てもらえたそうだ。
なんだか悲しくなってしまった。。。


熱をはかってもらって再度待った後に先生登場。
「熱が高いですね。腫瘍の炎症からきているものだと思われます。」
そしてすぐにエコーで心臓付近の様子を確認。
何度も何度も先生は心臓付近をグリグリと撫で回して、素人目にはまったくわからない超音波の映像を私は食い入るように見つめていた。

ようやく先生が口を開いた。

「すごいですね・・・こんなになっていたとは・・・」

「いいですか、これが心臓です。そしてこれが腫瘍なんです」

思わず「えっ・・・」と固唾を飲んでしまった・・・

・・・心臓と腫瘍が同じぐらいの大きさ・・いやむしろ、腫瘍が心臓に覆いかぶさり包み込んでしまうような勢いに見えた・・・

こんなことってあるのだろうか・・・

先生も言葉を失っている・・・

心嚢水は腫瘍と心臓の間にあり、まだ抜くほどではない量だった。


舌の上に出来た敵と同じで、すごい勢いで大きくなったのだろう。
転移したサブの腫瘍というのは非常に強い勢力を持っているらしい。

先生は溜まった水を抜きながら抗がん剤を入れて、1年2年と経過していくものだろうと思っていたらしい。
現に私も漠然とではあるが、そんな対処療法でずっと過ごしていくものだと思っていた。

先生がポツリと言った。

「・・・長くない・・・でしょうね・・・・・・」

我慢していたものが一気にあふれ出た一言だった。

わかっていた。心のどこかで覚悟していた。
いや、覚悟ではない、そんな気がしていたけど肯定はしたくなかった。

だって・・もう一度思い切り走らせてあげたかった・・・



結局今回は熱のせいで元気も食欲もなくなっていたようなので、まず熱を下げる解熱剤と栄養補給の注射を打ってもらった。


苦しいよね、つらいよね。
お熱が下がったらご飯食べれるかもよ。
少し我慢してね、ロジャー。

家に帰ってから何度も体温計をお尻に入れて熱をはかった。
よしよし、熱は下がってきている。
上がれば座薬ももらってきたからこれで下げてあげる。
きっと楽になるよ。


注射が効いて熱が下がったおかげで、この後ロジャーはようやくぐっすりと眠りにつきました。



ニックネーム ケーコ at 00:00| Comment(10) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月23日

転移

昨日、大学病院に行ってきました。

前々日に担当医に電話をして状況を説明すると「あー・・転移しちゃいましたか・・・」と言われたので、『転移』はまぬがれない事実なのだという覚悟で。

ただそれはどこに転移をしていてどのぐらいの広範囲に及んでいて、病巣はどれぐらいなのだろう・・と・・考えれば考えるほど恐ろしい方向に予測してしまうので、なるべく考えないようにしていた。


病院に着いても、いつものハイテンションなロジャーではなく、ただ黙って私たちと先生たちの顔をキョロキョロ見上げ、不安そうな顔をしている。
検査には2時間ほどかかるとのことで、ロジャーを預けて病院を出た。

予想に反して。。という奇跡を祈りながら、旦那と一緒に時間をつぶした。
長いようで短かった2時間が経過し、病院に戻るとすぐに呼ばれた。


レントゲン写真が4枚貼られた診察室に入ると、ロジャーが笑顔で待っていてくれた。

レントゲン写真に目がいった。
「??なに??どうなってるの???」

胸の写真、まーるく膨張している何か・・・


先生の言葉は耳を疑った・・というよりすぐに理解できなかった。

「とってもマレなことでめったにないんですが・・・心臓に腫瘍がありますね。」

と言って、図に描いて説明してくれた。

心臓の周りには心嚢膜(しんのうまく)というものがあって、その中に水が溜まって膨らんでいる。
場所はハッキリしないようだが、心臓と心嚢膜の間に腫瘍があるようだ。
その水、心嚢水(しんのうすい)が溜まって心臓のポンプの動きが悪くなり、腹水も溜まってきているらしい。


し、心臓に?・・・
だから呼吸が苦しかったのか・・・


「心臓にくっついている腫瘍ですから、手術で取ることは無理ですね。」


たとえ手術で取れる場所でも、これ以上ロジャーの体にメスを入れることは私たちは考えなかっただろう。

だけど・・・心臓って・・・
体の一番大切なところに・・なぜ・・・

悔しかった。憎くてたまらない。ロジャーに巣食った悪魔が。


治療なんていうものはない。
かすかな望みで抗がん剤を使っていくかもしれない。
あとは水が溜まれば抜く、そうしないと心臓の動きが悪くなる。

とりあえず、心嚢水を抜いて、腹水も1リットルほど抜いてもらい、今後は旭川の病院で経過を見ながら・・ということだった。
とにかく「ロジャーが苦しくないようにしてください」とお願いして帰宅した。


続きはまた明日。


私は・・昨日の夜、寝室で一人泣きました。
涙ってどんだけ出るんだろう。。と思うほど泣きました。
色んな思い出がよみがえり、これで終わりにしたくない!もう一度元気にロジャーを走らせてあげたい!という希望がわいてきて涙を止めました。
そうなんだ、ロジャーの目はまだ元気に輝いている!




ニックネーム ケーコ at 22:17| Comment(20) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする